“ばんしゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
晩酌97.6%
蛮爵2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「奴、晩酌ばんしゃくをたのしむくせがありますから、酒のの廻ったころを見計って襲うのも手でござりまするが、——もう少し容子ようすを見まするか」
流行暗殺節 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
義兄に当たる春田居士しゅんでんこじが夕涼みの縁台で晩酌ばんしゃくに親しみながらおおぜいの子供らを相手にいろいろの笑談をして聞かせるのを楽しみとしていた。
思い出草 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
亜米利加でタタキ放しにするという蛮爵ばんしゃく様からの御達しなんで、おまけに藤村さんは藤村さんで、一足でも博覧会場から踏み出すことはならねえ。
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その蛮爵ばんしゃく様が号令をおかけになったんだそうで……あっしも一つ台湾風の大きなカフェエを、この博覧会の中へ建てに行かねえかってえ蛮爵様からのお言葉でしたがね、ビックリしやしたよマッタク。
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)