“なかろく”の漢字の書き方と例文
語句割合
中六100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふと中六なかろくとほりの南外堂なんぐわいだう菓子屋くわしやみせの、このところ砂糖氣さたうけもしめり鹽氣しほけもない、からりとして、たゞ箱道具はこだうぐみだれた天井てんじやうに、つゝみがみいと手繰たぐつて、くる/\と𢌞まはりさうに
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しづかにつてゐるのでは火事くわじとほいよ。」「まあ、さうね。」といふ言葉ことばも、てないのに、「中六なかろく」「中六なかろく」と、ひしめきかはす人々ひと/″\こゑが、その、銀杏いてふしたから車輪しやりんごときしつてた。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
……うかといつて、どこへもどところもないのである。すこしでもひろい、中六なかろくへでもすかと、すと、ひとをおどろかしたにもない、おとなしいうまで、荷車にぐるまはうあばれながら、四角よつかどひがしく。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)