“てんば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
転婆81.8%
轉婆9.1%
天馬3.6%
殿場1.8%
天張1.8%
点張1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……どうもこの娘は器量はいいがすこしお転婆てんばのようだとか。……性質はよさそうだけれど、すこし器量がよくなくってとか。
三つの挿話 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
おなじくならびし花瓶はないけたほし、散々さん/″\破損けがをさせしに、旦那だんなつぎ御酒ごしゆめしあがりながら、美登利みどり轉婆てんばぎるのとはれしばかり小言こゞとかりき、ほかひとならば一とほりのおこりではるまじと
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
上宮太子じやうぐうたいし天馬てんばして
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
偖も九助は江戸の用向とゞこほりなく相辨あひべんじ歸りがけに又々御殿場てんば立寄たちより伯父九郎兵衞の親子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
仕つり九郎兵衞は九郎右衞門のおとゝなれ共一たい若年じやくねんよりといはんとせしが伯父の讒訴ざんそは如何とぞ心ろ付亡夫ばうふ勘當かんだうを受け十七年の間相摸さがみ國御殿場てんば村に居りしを私し親共死去のせつ戒名かいみやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
妾に対する愛情は感情にはしることが多く、可愛い時には無闇に愛するが、ちょっと気に入らぬ時にこれを擲打ちゃくだするに躊躇ちゅうちょせぬ。祖母を愛するのは御無理御尤ごむりごもっとも天張てんばりである。
真の愛国心 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
いまの時代は自己じこ点張てんばりでは生きてゆけない、少年はたがいにひじをとり、かたをならべて、共同戦線に立たねばならぬのだ、ひとりの滅亡めつぼうは万人の滅亡だ、ひとりの損害そんがいは万人の損害だ
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)