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殿場
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てんば
偖も九助は江戸の用向
滯ほりなく
相辨じ歸り
掛に又々御
殿場へ
立寄伯父九郎兵衞の親子を
仕つり九郎兵衞は九郎右衞門の
弟なれ共一
體若年よりといはんとせしが伯父の
讒訴は如何とぞ心ろ付
亡夫の
勘當を受け十七年の間
相摸國御
殿場村に居りしを私し親共死去の
節戒名を
其方儀若年より
不身持に付兄九郎右衞門
勘當を受け
相摸國御
殿場村百姓條七世話に相成居候中
惡法を以て條七を難病に罹らせ同人
妻鐵と
密通の上條七を追出し
家屋敷田畑家財等迄
押領致し條七娘里を