“せんざん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
千山42.9%
扇山14.3%
仙山14.3%
泉山14.3%
船山14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千山せんざん萬岳ばんがく疊々てふ/″\と、きたはしり、西にしわかれ、みなみよりせまり、ひがしよりおそ四圍しゐたゞたか白妙しろたへなり。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「じつは当寺の裏山、扇山せんざんの奥に、わたしのおさななじみがおります。久しぶりで、その友だちに会いたいとおもいまして、はるばるたずねてまいったのです」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その底にすむ金色こんじきひとみ、かしらの逆羽さかばね、見るからに猛々たけだけしい真黒な大鷲おおわしが、足のくさりを、ガチャリガチャリ鳴らしながら、扇山せんざん石柱いしばしらの上にたって、ものすごい絶叫ぜっきょうをあげていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
元六番歩兵隊長箕浦猪之吉は、源姓みなもとせい、名は元章げんしょう仙山せんざんと号している。土佐国土佐郡潮江うしおえ村に住んで五人扶持、十五石を受ける扈従格こじゅうかくの家に、弘化元年十一月十一日に生れた。当年二十五歳である。
堺事件 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
さて六日むいかには泉山せんざんといふところへお出掛でかけになるについて、わたくしもおともをいたし四条通しでうどほりから五条ごでうわたり、松原通まつばらどほりから泉山せんざんまゐりまするには、かねて話に聞いてりました、ゆめ浮橋うきはしといふのをわたりました
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
草場船山せんざんの句あり、かの瓦もてつくりたる硯に題する古詩のうちに——
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)