“せいふく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
征服48.4%
制服32.3%
正服16.1%
西腹3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だれがあんな自我の無い手合いと一しょになるものか、自分にはあんな中途半端ちゅうとはんぱな交際振りは出来ない。征服せいふく征服かだ。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
……かれ金釦きんぼたん制服せいふくだし、此方こつちはかまなしの鳥打とりうちだから、女中ぢよちう一向いつかうかまはなかつたが、いや、なにしても、くつ羊皮ひつじがは上等品じやうとうひんでも自分じぶんはうささうである。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
其巡査の話に、正服せいふく帯剣たいけんで東京を歩いて居ると、あれは田舎のおまわりだと辻待つじまちの車夫がぬかす。如何してかるかときいたら、で知れますと云ったと云って、大笑した。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
霧島火山群きりしまかざんぐん東西とうざい五里ごりわたふたつの活火口かつかこうおほくの死火山しかざんとをゆうしてゐる。そのふたつの活火口かつかこうとはほこみねたか千七百米せんしちひやくめーとる)の西腹せいふくにある御鉢おはちと、その一里いちりほど西にしにある新燃鉢しんもえばちとである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)