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じよかん
と
拗ねて、どうすかしても、
叱つても
逢はうとしませんので、
女官は
面目なさそうに
宮中に
立ち
歸つてそのことを
申し
上げました。
ある
時、
宮中の
女官たちがこの
匡衡を
嘲弄しようと
企んで、
和琴(
日本の
琴、
支那の
琴に
對していふ)を
差し
出して
そのうちに、
赫映姫が
並ぶものゝないほど
美しいといふ
噂を、
時の
帝がお
聞きになつて、
一人の
女官に
といふ
歌を
讀みました。
女官たちは、その
返歌が
出來なかつたので、
笑つて
嫌がらせることもならず、
默つて
一人起ち、
二人起ちして、みな
奧へ
逃げてしまひました。
一たび筆を
揮ふ時は千言立ちどころに
就ると云ふ。又書名あり。筆法
遒勁、風韻蕭散と称せらる。その内外の二祖、
咸な当時の
魁儒たるに
因り、希哲の文、典訓を
貫綜し、古今を
茹涵す。