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しやほん
是が
写本の十
号に
当るので、
表題は
山田が
隷書で書きました、
之に
載せた
山田の小説が
言文一致で、
私の見たのでは
言文一致の小説は
是が
嚆矢でした
余二十年前丸山氏の家に
遊笻をとゞめし時、祖父が宝暦の頃の
著述也とて、越後
名寄といふ
書を見せられしに、三百巻
自筆の
写本也。名寄とはあれど越後の
風土記なり。
右の
写本を
一名に
付三日間留置の
掟で社員へ
廻したのです、すると、見た者は
鉛筆や
朱書で
欄外に
評などを入れる、
其評を
又反駁する者が有るなどで、なか/\
面白かつたのであります