“けんよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嶮要21.4%
見様14.3%
顕揚14.3%
険要14.3%
剣妖7.1%
兼用7.1%
拳葉7.1%
豢養7.1%
顕要7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、かんじんな丹波第一の敵の嶮要けんよう——八上やかみ城だけはなおまだ頑としてちずにあった。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのようなわけで、十体の中、麗様れいよう長高様ちょうこうよう濃様のうよう見様けんようなどの多い新古今調がぴったりしなくなり、専ら有心ということを強くいうようになったのである。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
御懇情ごこんじやうはもとよりでございますが、あなたは保勝会ほしようくわい代表だいへうなすつて、みづうみ景勝けいしよう顕揚けんようのために、御尽力ごじんりよくをなすつたので、わたしが、日日社にちにちしやより旅費りよひ頂戴ちやうだいおよんで、遥々はる/″\出向でむきましたのも
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
幸いこの帆船ほまえせんには船底と甲板との間に、この昇降口一個あるのみなれば、ここぞ余のためにはサーモピレーの険要けんようとも云うべく、この険要破れざる限りは、余の生命続かん、生命のあるかぎりは
南極の怪事 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
と、剣妖けんよう左膳、雪をすかして栄三郎を望めば、その声に覚えがあるか栄三郎、ピタリと歩をとめて近づく左膳を待ちながら
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
剣妖けんよう丹下左膳は、乾雲に乗って天をかけ闇黒やみに走って、自分のこの坤竜をいざない去ろうとしている——それに対し、われは白日坤竜を躍らせ、長駆ちょうくして乾雲を呼ぶのだ!
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
風呂場シャワルウム兼用けんようになっている、その部屋で、ぼくは冷っこい便器に、こしけると、封筒を裏返してみました。ただ、K生より、となっています。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
「とにかく、問題はこの張出縁だ」と熊城は、右外れの窓際に立って憮然ぶぜんと呟いた。その窓の外側には、アカンサスの拳葉けんよう亜剌比亜模様アラベスクが作られている、古風な鉄柵縁が張り出されてあった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
湖山に豢養けんようして出征せず
緑衣人伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
結局昭宣公の長男たる時平の後裔こうえいは栄えずにしまって、四男の忠平が、後に従一位摂政関白太政大臣になったのみならず、その一門は皆出世して顕要けんようの職にいた。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)