“亜剌比亜模様”の読み方と例文
読み方割合
アラベスク100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風景というよりは、亜剌比亜模様アラベスクといったようなぐあいに、ふしぎな図柄を織出しているので、われわれが自然の風致に倦怠を感じる、その種の退屈さはまったくなかった。
「とにかく、問題はこの張出縁だ」と熊城は、右外れの窓際に立って憮然ぶぜんと呟いた。その窓の外側には、アカンサスの拳葉けんよう亜剌比亜模様アラベスクが作られている、古風な鉄柵縁が張り出されてあった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)