“険要”の読み方と例文
読み方割合
けんよう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ああ。これは精密なもの。行程の遠近、地形の高低、山川の険要けんよう、府庫、銭粮せんろう、戸数にいたるまで……まるでいながら観るようである」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
幸いこの帆船ほまえせんには船底と甲板との間に、この昇降口一個あるのみなれば、ここぞ余のためにはサーモピレーの険要けんようとも云うべく、この険要破れざる限りは、余の生命続かん、生命のあるかぎりは
南極の怪事 (新字新仮名) / 押川春浪(著)