嶮要けんよう)” の例文
葭萌関は四川しせん陝西せんせいの省境にあたる嶮要けんようで、もしこれへ玄徳の援軍が入ったら、いよいよ破ることは難しいと察していたので、漢中軍をひきいた馬超は
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だが、かんじんな丹波第一の敵の嶮要けんよう——八上やかみ城だけはなおまだ頑としてちずにあった。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「心配ない心配ない。孟王、お心安く思わるるがよい。わが洞界は不落の嶮要けんよう、ここに兵をお集めあれば、おそらく孔明といえど、蜀軍の将士たりと、生きて還ることはできない」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)