“きやうち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
境地66.7%
郷地33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もしむかしから世俗せぞくとほ安心あんじんとか立命りつめいとかいふ境地きやうちに、坐禪ざぜんちからたつすること出來できるならば、十日とをか二十日はつか役所やくしよやすんでもかまはないからつてたいとおもつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そして、近頃ちかごろはだいぶ技法ぎはふにも自信じしんたが、うん左右さいうされてしまふ境地きやうちだけはどうにも仕方しかたがなく、ときにあまりに衰運すゐうん沈湎ちんめんさせられると、ちよつと麻雀マアジヤンにも嫌厭げんえんたるものをかんじる。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
是より先きせふ郷地きやうちに滞在せし時、葉石はいしとの関係につき他より正式の申込あり、葉石はいしよりも直接に旧情を温めたきむね申来まをしきたるなど、心も心ならざるより、東京なる重井おもゐかんしてその承諾を受け
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)