“かいけん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
懐剣68.8%
会見6.3%
晦顕6.3%
短刀6.3%
解県6.3%
開顕6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう、彼女のすすり泣きは、永劫とこしえにやんでいた。——っ伏した黒髪は、血しおの中へ、べっとりと乱れ、手はかたく懐剣かいけんの柄を握っていたのである。
死んだ千鳥 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今度こんどかわって、事情じじょうめに自殺じさつげた一人ひとり女性にょせいとの会見かいけんのおはなしいたしましょう。
晦顕かいけんの差ありといえども、鎖国攘夷の精神に至っては、始終一轍いってつに出でざるものなきは、当時の情勢断じて疑うべからず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
得三は他に一口ひとふり短刀かいけんを取りいだして、腰に帯び、下枝を殺さんと心をさだめて、北の台に赴き見れば、小手高うそびらじていましめて、柱に結え附け置きたるまま、下枝は膝に額をうず
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
自分は河東解良かとうかいりょう山西省さんせいしょう解県かいけん)の産で、関羽かんうあざなは雲長と申し、長らく江湖こうこ流寓りゅうぐうのすえ、四、五年前よりこの近村に住んで、村夫子となって草裡にむなしく月日を送っていた者です。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だが殉ずるところに刻々こっこくの発見がある。本格の芸術の使命は実に「生」を学び、「人間」を開顕かいけんして、新しき「いのち」を創造するところにる。
巴里のむす子へ (新字新仮名) / 岡本かの子(著)