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おくだん
ふりがな文庫
“おくだん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句
割合
臆断
92.3%
臆斷
7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
臆断
(逆引き)
我々が物の真相を知るというのは、自己の
妄想
(
もうそう
)
臆断
(
おくだん
)
即ちいわゆる主観的の者を消磨し尽して物の真相に一致した時、即ち純客観に一致した時始めてこれを
能
(
よ
)
くするのである。
善の研究
(新字新仮名)
/
西田幾多郎
(著)
ただ自分がそうであるからとて、人もそうであると
臆断
(
おくだん
)
するのがよくないと思う。
去年
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
おくだん(臆断)の例文をもっと
(12作品)
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臆斷
(逆引き)
宗助
(
そうすけ
)
は
此
(
この
)
臆斷
(
おくだん
)
を
許
(
ゆる
)
すべき
餘地
(
よち
)
が、
安井
(
やすゐ
)
と
御米
(
およね
)
の
間
(
あひだ
)
に
充分
(
じゆうぶん
)
存在
(
そんざい
)
し
得
(
う
)
るだらう
位
(
ぐらゐ
)
に
考
(
かんが
)
へて、
寐
(
ね
)
ながら
可笑
(
をか
)
しく
思
(
おも
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかも
其
(
その
)
臆斷
(
おくだん
)
に、
腹
(
はら
)
の
中
(
なか
)
で
彽徊
(
ていくわい
)
する
事
(
こと
)
の
馬鹿々々
(
ばか/\
)
しいのに
氣
(
き
)
が
付
(
つ
)
いて、
消
(
け
)
し
忘
(
わす
)
れた
洋燈
(
らんぷ
)
を
漸
(
やうや
)
くふつと
吹
(
ふ
)
き
消
(
け
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それのみか
床
(
とこ
)
に
入
(
い
)
つてからは、
妹
(
いもと
)
だと
云
(
い
)
つて
紹介
(
せうかい
)
された
御米
(
およね
)
が、
果
(
はた
)
して
本當
(
ほんたう
)
の
妹
(
いもと
)
であらうかと
考
(
かんが
)
へ
始
(
はじ
)
めた。
安井
(
やすゐ
)
に
問
(
と
)
ひ
詰
(
つ
)
めない
限
(
かぎ
)
り、
此
(
この
)
疑
(
うたがひ
)
の
解決
(
かいけつ
)
は
容易
(
ようい
)
でなかつたけれども、
臆斷
(
おくだん
)
はすぐ
付
(
つ
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
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(1作品)
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