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えんつゞ
些と
縁續きのものだけに、
益々以つて
然う
捻ぢられては
難かしい。……
何しろ
此處へ
通しては
成らぬで。
俺が
下室へ
行つて
逢つて
來よう。が、つむじ
曲りぢや、
強つて
上つて
來ぬとも
限らぬ。
父に代るの心得
奇特なことぞ而て又
深は其の右に如何なる
縁續きなるやと言るゝに九助はヘイ
元母方の伯父
嫁なれども惣左衞門
死去せし後當時又九郎兵衞に
連添居れば伯母とは云候と申せば大岡殿
成程汝が申口にては惣内を
廊下を
二曲り、
又半ばにして、
椽続きの
広間に、
線香の
煙の
中に、
白い
壇が
高く
築かれて
居た。
袖と
袖と
重ねたのは、
二側に
居余る、いづれも
声なき
紳士淑女であつた。