“えうふん”の漢字の書き方と例文
語句割合
妖氛100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かのうづたかめるくちなはしかばねも、彼等かれらまさらむとするにさいしては、あな穿うがちてこと/″\うづむるなり。さても清風せいふうきて不淨ふじやうはらへば、山野さんや一點いつてん妖氛えうふんをもとゞめず。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
我等皆心織筆耕しんしきひつかうの徒、市に良驥りやうきの長鳴を聞いて知己を誇るものに非ずといへども、野に白鶴の廻飛くわいひを望んで壮志をせること幾回なるを知らず。一朝天風妖氛えうふんを払ひ海内の文章先生に落つ。
「鏡花全集」目録開口 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
或時あるときづる立山りふざんかたより、或時あるとき神通川じんつうがは日沒につぼつうみよりさかのぼり、えのき木蔭こかげ會合くわいがふして、お月樣つきさまび、お十三じふさんし、パラリとつて三々五々さん/\ごゞかのつゑひゞところ妖氛えうふんひとおそひ、變幻へんげん出沒しゆつぼつきはまりなし。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)