“いよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イヨウ
語句割合
異様75.0%
威容18.8%
偉容2.1%
居様2.1%
頤養2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
異様いような、帆船はんせん姿すがたが、ありありといたおもてえたかとおもうと、また、その姿すがたは、けむりのごとく、しだいにうすれてえてしまった。
びんの中の世界 (新字新仮名) / 小川未明(著)
聞く者その威容いようおそれ弁舌におどろ這々ほうほうていにて引き退さがるを常としたりきと云っているもって春琴の勢い込んだ剣幕けんまくを想像することが出来よう。
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
その花容かよう花色かしょくすこぶる多様で、紅色、紫色、白色はくしょく、黄色などのものがあり、また一重咲ひとえざき、八重咲やえざきもあって、その満開まんかいを望むと吾人ごじんはいつも、その花の偉容いよう、その花の華麗かれい驚嘆きょうたんを禁じ得ない。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
さては迷惑、一生可愛かわゆがって居様いようと思う男に。アレうそ、後先そろわぬ御言葉、どうでも殿御は口上手と、締りなくにらんでつ真似にちょいとあぐる、繊麗きゃしゃな手首しっかりととらえやわらかに握りながら。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
山野を馳駆ちくして快い汗をかくか、天潤いて雨静かな日は明窓浄几じょうき香炉詩巻、吟詠ぎんえい翰墨かんぼくの遊びをして性情を頤養いようするとかいう風に、心ゆくばかり自由安適な生活を楽んでいたことだったろう。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)