“いつすんぼし”の漢字の書き方と例文
語句割合
一寸法師100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
有がたう御座いますと濟まして行く顏つき背さへあれば人串戲とて恕すまじけれど、一寸法師いつすんぼしの生意氣と爪はぢきして好いなぶりものに烟草休みの話しの種成き。
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
百人前ひやくにんまへ仕事しごとをしたからとつて褒美はうびひとつもやうではし、あさからばんまで一寸法師いつすんぼしはれつゞけで、それだからとつて一生いつしやうつてもこの身長せいびやうかい
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ありがたう御座ございますとましてかほつき身長せいさへあればひと串戯じようだんとてゆるすまじけれど、一寸法師いつすんぼし生意氣なまいきつまはじきしてなぶりものに烟草休たばこやすみのはなしのたねなりき。
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
急ぎ足に沓脱くつぬぎへ下りて格子戸に添ひし雨戸を明くれば、お氣の毒さまと言ひながらずつと這入るは一寸法師いつすんぼしと仇名のある町内の暴れ者、傘屋の吉とて持て餘しの小僧なり
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いそあし沓脱くつぬぎりて格子戸かうしどひし雨戸あまどくれば、おどくさまとひながらずつと這入はいるは一寸法師いつすんぼし仇名あだなのある町内ちやうないあばもの傘屋かさやきちとてあましの小僧こぞうなり
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)