“いっすんぼうし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一寸法師70.6%
侏儒29.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この歌をうたって山の近くでたき火をしていると、一寸法師いっすんぼうし子僧こぞうが火にあたりに山から飛んでくる、というのです。
お山の爺さん (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
その一寸法師いっすんぼうしみたいなやつが、落ちつきはらって、老人のようなおもおもしい声でものをいっているのですから、じつになんとも形容のできないきみ悪さです。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
あれにくらべると侏儒いっすんぼうしです、支那の山水画は人間の手に出来たものの最上至極のものです、あれがみんな写生ですよ……西洋画の写生よりも、もっと洗練された写生なんです
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
首を貫ぬいて五、六丈もあろうかと思うような、黒い巨人が、ヌーッと立っている、富士登りの道者のいう、三尊の阿弥陀の来迎はこれだ、侏儒いっすんぼうしのような人間が、天空に映像されたときに
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)