“こびと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小人52.5%
侏儒28.8%
矮人3.4%
侏人1.7%
倭人1.7%
儒人1.7%
儒子1.7%
戀人1.7%
矮小1.7%
矮魔1.7%
菌霊1.7%
豎子1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いたずら小僧こぞうのニールスは、おとうさんやおかあさんの留守るすのまに、小人こびとをからかったため、小人の姿すがたに変えられてしまいました。
侏儒こびとを使って、ルパンの秘密を捜らしていたが、夫人も最後には、ボーシュレーの悪辣を嫌って愛児ジャックを使ったとのことであった。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
灰色の巨人おほびとが榛の間にゐのこを駆つて行くかと思ひますと、大ぜいの矮人こびとが紅い帽子をかぶつて、小さな白い牝牛を、其前に逐つて参ります。私は灰色の人ほど、矮人を怖くは思ひませぬ。
それから又、今は前よりも深くなつたやうに見える洞窟から流れ出る明い光と、紅の勝つた、さま/″\の色の衣裳を着て、何やら分らぬ調子につれて踊つてゐる侏人こびとの一群とが見えると云つた。
さて、私は一人の倭人こびとが、雪山せつざんのように高い、白い白い破損紙の層を背に負って、この大伽藍の中をうように動き出したのにも驚いた。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
生まれ故郷の清河県せいかけんでもそうだったが、この街でもそろそろ兄さんを小馬鹿にする餓鬼がきどもの声が立っている。饅頭まんじゅう売りの人三化七にんさんばけしちだとか、ぼろッれの儒人こびとだとかろくな蔭口かげぐちを言やあしねえ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
西門慶の長い体が、ぬうっと、寝台の下から出て来るやいな、まるで居直り強盗のような科白せりふで、儒子こびとの武大をめおろした。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
野増村から戀人こびとの手紙
大島行 (旧字旧仮名) / 林芙美子(著)
見るもいぶせき掘立小舎から弓矢を携えて出入りする、かわごろもを着けた極南の矮小こびと民族か、物凄いいれずみをした南海の獰猛どうもうな土人の姿でも御想像なさるかも知れません。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
家魔いえおに。善魔で矮魔こびとの一種。ニース(Nis)。人間の家のなかに住み、こどもの姿で顔は老人。ねずみ色の服に赤い先の尖った帽子をかぶる。
「子供等よ、騒ぐでないぞ、森の菌霊こびとうすくときぞ」
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
烟子霞子 二人の豎子こびと
(旧字旧仮名) / 三好達治(著)