“あかえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
朱柄31.6%
赤兄26.3%
赤絵21.1%
赤柄10.5%
赤魚5.3%
赤江5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ピラリッ——朱柄あかえやり穂先ほさきがうごいて、やみのなかにねらいすまされた。と、その槍先から、ポーッとうす明るいがともった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また妃山辺皇女やまべのひめみこ殉死の史実を随伴した一悲歌として永久に遺されている。ちなみに云うに、山辺皇女は天智天皇の皇女、御母は蘇我赤兄あかえむすめである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
日本で珍重される赤絵あかえの「魁」、「福の字」、「玉取獅子」は、当時支那から輸入せられた安ものの貿易品に過ぎない。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
随行ずいこうとしては、宿将、旗本、小姓衆から銃隊弓隊、また赤柄あかえの槍組とつづき、医者、茶道衆、祐筆ゆうひつ俳諧師はいかいし沙門しゃもん、荷駄隊にいたるまで——見送っても見送っても人馬の列は容易に尽きない。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いいや俺は呆れもしねえ」次男の赤魚あかえがベソを掻きながら、「明日からおいらはどうするんだ。一文なしじゃ食うことも出来ねえ」
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
あがた赤魚あかえ月丸つきまるさば小次郎こじろう、お小夜さよの六人である。お小夜だけが女である。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
青磁せいじ赤江あかえ錦手にしきで皿小鉢さらこばちかど瀬戸せとものがきらりとする。横町よこちやうにはなゝめ突出とつしゆつして、芝居しばゐか、なんぞ、興行こうぎやうものの淺葱あさぎのぼりかさなつて、ひら/\とあふつてた。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)