赤柄あかえ)” の例文
それが東口から赤柄あかえ菱槍ひしやりを突いて出て来る足許あしもとは、一歩は高く一歩は低いものであります。
随行ずいこうとしては、宿将、旗本、小姓衆から銃隊弓隊、また赤柄あかえの槍組とつづき、医者、茶道衆、祐筆ゆうひつ俳諧師はいかいし沙門しゃもん、荷駄隊にいたるまで——見送っても見送っても人馬の列は容易に尽きない。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)