“あかめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
赤眼33.3%
赤目33.3%
朱目11.1%
残灯11.1%
赤魚11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
赤眼あかめむきだし思案顏。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
父親てゝおや医者いしやといふのは、頬骨ほゝぼねのとがつたひげへた、見得坊みえばう傲慢がうまん其癖そのくせでもぢや、勿論もちろん田舎ゐなかには苅入かりいれときよくいねはいると、それからわづらう、脂目やにめ赤目あかめ流行目はやりめおほいから
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さるによつて明日あすよりは、木賊とくさヶ原はら朱目あかめもとに行きて、療治をはんといふことまで、怎麼いかにしけんさぐりしり
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
その時足をくじかれて、霎時しばしは歩行もならざりしが。これさへ朱目あかめおきなが薬に、かく以前もとの身になりにしぞ
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
しかしまたしばらくするとそれは、甘いようなすすり泣きに変り、夫婦らしい密語にしいんとひそまッて、なお、しゅくしゅくと、五更よあけまえ残灯あかめもともにまたたきいているふうだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黒い舟の上には、さつきから、一頭のたぬきが、ぢつと波の音を聞いてゐる。これは龍宮の燈火ともしびの油をぬすむつもりであらうか。或は又、水の中に住む赤魚あかめの恋をねたんででもゐるのであらうか。
かちかち山 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)