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鱸
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すゞき
ふりがな文庫
“
鱸
(
すゞき
)” の例文
頃は八月某日に原田甲斐の世話で
小姓
(
こしやう
)
になつてゐた塩沢丹三郎と云ふものが、
鱸
(
すゞき
)
に毒を入れて置いて、それを自ら食つて死んだ。
椙原品
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
船
(
ふね
)
が
下流
(
かりう
)
に
落
(
お
)
ちると、
暮雲
(
ぼうん
)
岸
(
きし
)
を
籠
(
こ
)
めて
水天一色
(
すゐてんいつしよく
)
、
江波
(
かうは
)
渺茫
(
べうばう
)
、
遠
(
とほ
)
く
蘆
(
あし
)
が
靡
(
なび
)
けば、
戀々
(
れん/\
)
として
鷺
(
さぎ
)
が
佇
(
たゝず
)
み、
近
(
ちか
)
く
波
(
なみ
)
が
動
(
うご
)
けば、アヽ
鱸
(
すゞき
)
か?
鵜
(
う
)
が
躍
(
をど
)
つた。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
女中がいそいそ持ち出して来た膳部を見ると鯛の塩焼だの、
鱸
(
すゞき
)
の洗ひだのがごたごた一
所
(
しよ
)
に並べてあつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
鱸
(
すゞき
)
の洗ひ、烏賊の團子、海の素麺など、いづれも栗村君の心づくしだ。食事後に、栗村君はすゞりと筆と白扇とを取りよせ、その日の記念にと私に揮毫を求められた。
山陰土産
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
まだ
生
(
い
)
きてゐる
鱸
(
すゞき
)
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
▼ もっと見る
一
(
ひと
)
つ
驚
(
おどろ
)
かされたのは、
思
(
おも
)
ひのほか、
魚
(
さかな
)
が
結構
(
けつこう
)
だ、と
云
(
い
)
つたのを
嘲笑
(
あざわら
)
つて、つい
津居山
(
つゐやま
)
の
漁場
(
ぎよぢやう
)
には、
鯛
(
たひ
)
も
鱸
(
すゞき
)
もびち/\
刎
(
は
)
ねて
居
(
ゐ
)
ると、
掌
(
てのひら
)
を
肩
(
かた
)
で
刎
(
は
)
ねた。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
露伴氏と
鱸
(
すゞき
)
9・11(夕)
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
鱸
(
すゞき
)
でした。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
すると
鱸
(
すゞき
)
が
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
“鱸(スズキ(魚))”の解説
スズキ(鱸、学名:Lateolabrax japonicus) は、スズキ目・スズキ亜目・スズキ科に属する魚。海岸近くや河川に生息する大型の肉食魚で、食用や釣りの対象魚として人気がある。日本では成長につれて呼び名が変わる出世魚である。秋の季語。
(出典:Wikipedia)
鱸
漢検1級
部首:⿂
27画
“鱸”を含む語句
小鱸
鱸拾
大鱸
尾翼鱸
海鱸
鱸子彦之