“小鱸”の読み方と例文
読み方割合
せいご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秋の沙魚はぜ釣に、沙魚船を呼ぶはまだしも、突船つきぶねけた船の、かれいこちかにも択ぶ処なく、鯉釣に出でゝうなぎを買ひ、小鱸せいご釣に手長蝦てながえびを買ひて帰るをも、敢てしたりし。
釣好隠居の懺悔 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
一昨年おととしの夏、小鱸せいご釣に出でゝ、全くあぶれ、例の如く、大鯰二つ買ひて帰りしが、山妻さんさい之を料理するに及び、其口中より、水蛭ひるの付きし「ひよつとこ鈎」を発見せり。
釣好隠居の懺悔 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
こいは、「三日に一本」と、相場の極ツてる通り、あぶれることも多いし、きす小鱸せいご黒鯛かいず小鰡いな、何れも、餌つきの期間が短いとか、合せが六ヶむつかしいとか、船で無ければやれないとか
元日の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)