“水蛭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずびる40.0%
ひる20.0%
みずひる20.0%
みづびる20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あたかもその集団は一つの怪物となりただ一つの魂を有してるがようだった。各中隊は環状をなした水蛭みずびるの群れのごとく波動しふくれ上がっていた。
一昨年おととしの夏、小鱸せいご釣に出でゝ、全くあぶれ、例の如く、大鯰二つ買ひて帰りしが、山妻さんさい之を料理するに及び、其口中より、水蛭ひるの付きし「ひよつとこ鈎」を発見せり。
釣好隠居の懺悔 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
小松川すじの飼場濠には、水蛭みずひるが多く棲んでおるゆえ、創のかたちをもって案ずれば、水蛭の咬み傷と見て見られぬこともない。しかし、水蛭の咬み傷とすればただ一カ所というのが不審。
顎十郎捕物帳:09 丹頂の鶴 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
水蛭みづびるのやうにうごめいて
藍色の蟇 (新字旧仮名) / 大手拓次(著)