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魔性
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ませう
船室の
中央に
吊してある
球燈の
光は
煌々と
輝いて
居るが、どうも
其邊に
何か
魔性でも
居るやうで、
空氣は
頭を
壓へるやうに
重く、
實に
寢苦しかつた。
貴下も
御存じの
通り、
此朝日島は、
此家の
附近を
除いては、
到る
處皆危險な
塲所で、
深山へ十
里以上も
進んで
行くと、
天狗が
居るか
魔性が
居るか
分らない、イヤ、
正歟、
其樣な
者は
居まいが、
毒蛇や