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高値
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たか
ふりがな文庫
“
高値
(
たか
)” の例文
……
此
(
こ
)
の
航路
(
かうろ
)
も、おなじやうに
難儀
(
なんぎ
)
であつた。もしこれを
陸
(
りく
)
にしようか。
約六十里
(
やくろくじふり
)
に
餘
(
あま
)
つて
遠
(
とほ
)
い。
肝心
(
かんじん
)
な
事
(
こと
)
は、
路銀
(
ろぎん
)
が
高値
(
たか
)
い。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
死しても皮を留むなる、獣の皮は幾十倍、
高値
(
たか
)
く売れても、人といふ、その価の下がるが気の毒と。世間の評判朝夕に、一郎が耳にも伝はれど。
誰が罪
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
だから、輪王寺の寺侍の株は、ふつうの御家人株の売買よりも、はるかに
高値
(
たか
)
い。また、滅多に、売り物は出ない。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
白痴
(
こけ
)
なことこくなてえば。二両二貫が何
高値
(
たか
)
いべ。
汝
(
われ
)
たちが
骨節
(
ほねっぷし
)
は
稼
(
かせ
)
ぐようには造ってねえのか。親方には半文の借りもした覚えはねえからな、俺らその
公事
(
くじ
)
には乗んねえだ。
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
要するに「
手作り
(
ハンド・メイド
)
」だから
高値
(
たか
)
い、そして高値が故にのみ手が出るのである。
踊る地平線:12 海のモザイク
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
▼ もっと見る
お米よりきやアお米の水の方が、いくら
高値
(
たか
)
くつくか知れやアしない、よくもそれを自慢らしくいへたもんだ。お前は一食でも二食でも、それはお前の好きでするんだ。
磯馴松
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
お
銚子
(
てうし
)
は
入
(
いり
)
が
惡
(
わる
)
くつて、しかも
高値
(
たか
)
いと
言
(
い
)
ふので、
式
(
かた
)
だけ
誂
(
あつら
)
へたほかには、
町
(
まち
)
の
酒屋
(
さかや
)
から
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
物が
高値
(
たか
)
くなるばかり、法令はひどくやかましい。働き手は、戦いのたびに、軍夫にかり出される。喰えない。やりきれない。これがおまえ方のほんとうな
相
(
すがた
)
だろう。もっともだ。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
帳面
(
ちょうづら
)
で見ると、
高値
(
たか
)
い仕出しの料理や、贅沢な重箱物が、船宿や、妾宅や、ばくち場や、およそ享楽的な集合所へ、どんどん出ている。何が不景気で、どこが
戦
(
いくさ
)
だか、数字は、反対を示している。
脚
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「米が
高値
(
たか
)
いから不景気だ。
媽々
(
かかあ
)
めにまた叱られべいな。」
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
値
常用漢字
小6
部首:⼈
10画
“高”で始まる語句
高
高価
高輪
高尚
高麗
高野
高原
高嶺
高山
高邁