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高信
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たかのぶ
と
言ひかけて、ぐつとつまると、
白のづぼん、おなじ
胴衣、
身のたけ
此にかなつて
風采の
揚がつた、
社を
代表の
高信さん、
傍より
進み
出でゝ
高信さんが、そこへ、ひよつくり
顕はれた、
神職らしいのに
挨拶すると、
附添つて
来た
宿屋の
番頭らしいのが、づうと
出て
高信さんは、
南祖坊の
壇の
端に一
息して
向うむきに
煙草を
吸つた。
私は、
龍神に
謝しつゝも、
大白樺の
幹に
縋つて、
東が
恋しい、
東に
湖を
差覗いた。