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香水
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かうすゐ
ふりがな文庫
“
香水
(
かうすゐ
)” の例文
抽斗
(
ひきだし
)
を
透
(
すか
)
して、
私
(
そつ
)
と
背負揚
(
しよいあげ
)
を
引張出
(
ひつぱりだ
)
して
見
(
み
)
ると、
白粉
(
おしろい
)
やら
香水
(
かうすゐ
)
やら、
女
(
をんな
)
の
移香
(
うつりが
)
が
鼻
(
はな
)
に
通
(
かよ
)
つて、
私
(
わたし
)
の
胸
(
むね
)
は
妙
(
めう
)
にワク/\して
来
(
き
)
た。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
緑蝶夫人
(
ろくてふふじん
)
といふ
艶麗
(
あでやか
)
なのが、
麹町通
(
かうじまちどほ
)
り
電車道
(
でんしやみち
)
を
向
(
むか
)
うへ、つい
近所
(
きんじよ
)
に、
家内
(
かない
)
の
友
(
とも
)
だちがあるのに——
開
(
あ
)
けないと
芬
(
ぷん
)
としないが、
香水
(
かうすゐ
)
の
薫
(
かを
)
りゆかしき
鬢
(
びん
)
の
毛
(
け
)
ならぬ、
衣裳鞄
(
いしやうかばん
)
を
借
(
か
)
りて
持
(
も
)
つた。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
女の匂を
嗅
(
か
)
ぎ廻して
頭髪
(
かみ
)
に
香水
(
かうすゐ
)
の匂をさせてゐるやうな浮ついた眞似をするのでもなければ、
麦酒
(
ビール
)
ウイスキーの味を覺えて、紅い顏をして
街頭
(
まち
)
をうろついて歩くやうな
不躰裁
(
ふていさい
)
な眞似をするでも無い。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
それ、と
二
(
ふた
)
つ
三
(
み
)
つほこりをたゝいたが、まだ
干
(
ほ
)
しも
何
(
ど
)
うもしない、
美
(
うつく
)
しい
夫人
(
ふじん
)
の
移
(
うつ
)
り
香
(
か
)
をそのまゝ、
右
(
みぎ
)
の
座布團
(
ざぶとん
)
をすゝめたのである。
敢
(
あへ
)
てうつり
香
(
か
)
といふ。
留南木
(
とめぎ
)
のかをり、
香水
(
かうすゐ
)
の
香
(
かをり
)
である。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“香水”の解説
香水(こうすい、仏語:parfum、en: perfume、de: Parfüm)は、油状や固体の香料をアルコール(酒精)で溶解した溶液で、体や衣服に付け、香りを楽しむための化粧品の一種である。
(出典:Wikipedia)
香
常用漢字
小4
部首:⾹
9画
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
“香水”で始まる語句
香水製造場
香水壜
香水店
香水料