-
トップ
>
-
飮
>
-
のむ
頼み
置半四郎は又亭主へもよく
手當を申
付一ト間に入て
休息しやれ/\
草臥たり
拙者は酒を
飮べしと又々
酒肴を
取寄酒食をなして其夜は
臥床へ入にけり偖新藤夫婦は思ひ
寄ざる危難を
少し私しへ下さるべしと
乞けるに感應院
其方飮ならば
勝手に呑べしと云ふ
否々私しは
爭でか酒は用ひ申べきお
三婆は常々私しを
可愛がり
呉れ候へば少し
戴きて
渠に呑せたしといふ感應院これを
飮ながら何だびく/\するな
何故其樣に
震へるぞコレ酒が
漏るぞ
落着て
酌がよい汝も酒が
好だ一
杯間をせよサア/\其
茶碗がいゝ夫で二三
盃飮べしと酒を
酌でやり後で飯も
食がよい今に拙者が手前を