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頸筋
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くびすぢ
ふりがな文庫
“
頸筋
(
くびすぢ
)” の例文
ガラツ八は
頸筋
(
くびすぢ
)
を掻いたり、顏中をブルブルンと撫で廻したり、仕方澤山に探索の容易ならぬことを呑込ませようとするのです。
銭形平次捕物控:107 梅吉殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
又
(
また
)
そつと
戸
(
と
)
を
閉
(
た
)
てゝ
出
(
で
)
る
時
(
とき
)
頸筋
(
くびすぢ
)
の
髮
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
をこそつぱい
手
(
て
)
で
一攫
(
ひとつか
)
みにされるやうに
感
(
かん
)
じた。おつぎは
外
(
そと
)
の
壁際
(
かべぎは
)
の
草刈籠
(
くさかりかご
)
を
脊負
(
せお
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
頸筋
(
くびすぢ
)
は
豚
(
ぶた
)
に
似
(
に
)
て
聲
(
こゑ
)
までが
其
(
それ
)
らしい
老人
(
らうじん
)
は
辨當
(
べんたう
)
をむしやつき、
少
(
すこ
)
し
上方辯
(
かみがたべん
)
を
混
(
ま
)
ぜた五十
幾歳位
(
いくさいぐらゐ
)
の
老婦人
(
らうふじん
)
はすしを
頬張
(
ほゝば
)
りはじめた。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
教場で背後から何ほど鉛筆で
頸筋
(
くびすぢ
)
を突つつかれようと、靴先で
踵
(
かゝと
)
を
蹴
(
け
)
られようと、眉毛一本動かさず
瞬
(
またゝ
)
き一つしなかつた。
途上
(新字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
頸筋
(
くびすぢ
)
の
突疵
(
つききず
)
など色々あれども、たしかに逃げる処を遣られたに相違ない、引かへて男は美事な切腹、
蒲団
(
ふとん
)
やの時代からさのみの男と思はなんだがあれこそは
死花
(
しにばな
)
、ゑらさうに見えたといふ
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
日は丘の
上
(
うへ
)
に
臥
(
ね
)
てゐて、
頸筋
(
くびすぢ
)
から
挘
(
むしり
)
取つた
腺
(
せん
)
のやうだ
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
美女の
頸筋
(
くびすぢ
)
は後ろから、二太刀三太刀斬られて居りますが、刄物がなまくらなのか、腕が
鈍
(
にぶ
)
いのか、到頭切り落し兼ねたまゝで、その上不思議なことに
兩掌
(
りやうて
)
をしかと
銭形平次捕物控:078 十手の道
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「自分の
粗相
(
そさう
)
にしても、姐御の
頸筋
(
くびすぢ
)
へ傷を付けるのは
虐
(
むご
)
たらしいねえ」
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
周圍
(
あたり
)
には誰も居ません。親分に遠慮して皆な外へ出て了つたのでせう。亥太郎の執念深さうな青い眼だけが、お珊の美色に
絡
(
から
)
み付くやうに、その顏から、
頸筋
(
くびすぢ
)
から、縛られた胸を見詰めて居ります。
銭形平次捕物控:007 お珊文身調べ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
頸筋
(
くびすぢ
)
に鼠、左右の腕に牛と虎、背に龍と蛇、腹に兎と馬——
銭形平次捕物控:007 お珊文身調べ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ヘタヘタと坐り込んで、
頸筋
(
くびすぢ
)
の汗をやけに拭いて居ります。
銭形平次捕物控:103 巨盗還る
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“頸筋”の意味
《名詞》
頸部(首)にある筋肉の総称。
(出典:Wiktionary)
頸
漢検準1級
部首:⾴
16画
筋
常用漢字
小6
部首:⽵
12画
“頸筋”で始まる語句
頸筋元