非道ひだう)” の例文
すくひしなり或時あるとき彼の四人打寄うちよつ耳語さゝやくやう又七こと是迄これまで種々しゆ/″\非道ひだうになすと雖も此家を出行いでゆく景色なし此上このうへは如何せんと相談さうだんしけるにおつねひざすゝめ是は毒藥どくやく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
何故なぜ被言おッしゃりませ、ひいさまはまだとしがゆかッしゃらぬによって、だまさッしゃるやうであれば、ほんにそれはわるいこっちゃ、御婦人ごふじんだまさッしゃるは卑怯ひけふぢゃ、非道ひだうぢゃ。
入道相國にふだうしやうこく非道ひだう擧動ふるまひ御恨おんうらみを含みて時のみだれを願はせ給ふ法住寺殿ほふぢゆうじでんゐんと、三代の無念を呑みてひたすら時運の熟すを待てる源氏の殘黨のみ、内府ないふ遠逝ゑんせいを喜べりとぞ聞えし。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
不義ふぎ非道ひだうしわざたくましうしてことでせう。
とゞめられしや又藤三郎は幼少えうせうなるを非道ひだう折檻せつかん致さるゝこと我子すけ五郎の爲に行末ゆくすゑしかりなんと思ひ渠等かれら兄弟を殺さすとの心底しんていなるや然樣さやうの惡心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
委敷くはしく申聞られしにより吉兵衞は其始末しまつを聞より大いに驚き扨は娘島事は嘉川主税之助殿の手にかゝ非道ひだう最期さいご
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)