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隣国
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りんごく
若江戸にいださば
朱門に
解語の花を
開、あるひは又
青楼に
揺泉樹の
栄をなし、此
隣国出羽に
生れたる小野の小町が如く
美人の名をもなすべきに
ぜったいにこの
場では
平常の
敵味方をわすれ、
仇なく
怨みなく、たとえ
隣国と
交戦中でも、三日
間は
兵戈をおさめて待つというのが
武門のとうぜんとされている。
演劇は
昨日楽に成つて、座の中には、直ぐに
次興行の
隣国へ、早く
先乗をしたのが多い。
若江戸にいださば
朱門に
解語の花を
開、あるひは又
青楼に
揺泉樹の
栄をなし、此
隣国出羽に
生れたる小野の小町が如く
美人の名をもなすべきに
尚ほ
恁くの通りの
旱魃、市内は
素より
近郷隣国、
唯炎の中に
悶えまする時、
希有の
大魚の
躍りましたは、
甘露、
法雨やがて、
禽獣草木に到るまでも、雨に
蘇生りまする
前表かとも存じまする。
○さてまた我が
隣国信濃にも
無縫塔の事あり。
○さてまた我が
隣国信濃にも
無縫塔の事あり。