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陽火
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やうくわ
此地火一に
陰火といふ。かの
如法寺村の陰火も
微風の
気いづるに
発燭の火をかざせば
風気手に
応じて
燃る、
陽火を
得ざれば
燃ず。
此地火一に
陰火といふ。かの
如法寺村の陰火も
微風の
気いづるに
発燭の火をかざせば
風気手に
応じて
燃る、
陽火を
得ざれば
燃ず。
上より
自在をさげ、此火に酒の
燗をなしあるひは
茶を
煎、夜は
燈火とす。さて
熟此火を視るに、
筩をはなるゝこと一寸ばかりの上に
燃る、扇にあふげば
陽火のごとくに
消る。
上より
自在をさげ、此火に酒の
燗をなしあるひは
茶を
煎、夜は
燈火とす。さて
熟此火を視るに、
筩をはなるゝこと一寸ばかりの上に
燃る、扇にあふげば
陽火のごとくに
消る。
此ほとり用水に
乏しき所にては、
旱のをりは山に
就て井を
横に
掘て水を
得る㕝あり、ある時井を掘て横にいたりし時
穴の
闇きをてらすために
炬を用ひけるに、
陽火を
得て
陰火忽ち
然あがり
雪
天陽を
離て
降下り地に
皈ば天
陽の
円き
象うせて地
陰の
方なる
本形に
象る、ゆゑに
雪頽は千も万も
圭角也。このなだれ
解るはじめは
角々円くなる、これ
陽火の日にてらさるゝゆゑ天の
円による也。