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防禦
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ばうぎよ
ふりがな文庫
“
防禦
(
ばうぎよ
)” の例文
あらゆる
威嚇
(
いかく
)
、甘言、情実、誘惑に対する彼女の
防禦
(
ばうぎよ
)
方法は、只だ沈黙と独身主義とのみ、
流石
(
さすが
)
の剛造も今は
殆
(
ほとん
)
ど攻めあぐみぬ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
猫
(
ねこ
)
が
死人
(
しにん
)
を
越
(
こ
)
えて
渡
(
わた
)
ると
化
(
ば
)
けるといつて
杼
(
ひ
)
は
猫
(
ねこ
)
の
防禦
(
ばうぎよ
)
であつた。
杼
(
ひ
)
を
乘
(
の
)
せて
置
(
お
)
けば
猫
(
ねこ
)
は
渡
(
わた
)
らないと
信
(
しん
)
ぜられて
居
(
ゐ
)
るのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
向ふは新聞を配る事が職業であるし、此方はそれを
防禦
(
ばうぎよ
)
する事は職業ではない。結局その日から貼り札は中止した。
姉弟と新聞配達
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
されど汝はわがこたびの論のうちにて
難駁
(
なんばく
)
を
蒙
(
かうむ
)
りたるものなれば、正當なる
防禦
(
ばうぎよ
)
せよといふ。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
この大雪を
衝
(
つ
)
いて、市村弁護士と蓮太郎の二人が飯山へ乗込んで来る、といふ
噂
(
うはさ
)
は学校に居る丑松の耳にまで入つた。高柳一味の党派は、
斯
(
こ
)
の風説に驚かされて、今更のやうに
防禦
(
ばうぎよ
)
を始めたとやら。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
丁度
(
ちやうど
)
それは
子孫
(
しそん
)
の
繁殖
(
はんしよく
)
と
自己
(
じこ
)
の
防禦
(
ばうぎよ
)
との
必要
(
ひつえう
)
を
全
(
まつた
)
く
忘
(
わす
)
れさせられた
梨
(
なし
)
の
接木
(
つぎき
)
が、
大
(
おほ
)
きな
刺
(
とげ
)
を
幹
(
みき
)
にも
枝
(
えだ
)
にも
持
(
も
)
たなく
成
(
な
)
つたやうに、
恐怖
(
おそれ
)
が
彼等
(
かれら
)
を
去
(
さ
)
つたのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
防
常用漢字
小5
部首:⾩
7画
禦
漢検準1級
部首:⽰
16画
“防禦”で始まる語句
防禦力
防禦物
防禦線
防禦場
防禦策
防禦手段
防禦甲板
防禦保儀使