“防禦物”の読み方と例文
読み方割合
ぼうぎょぶつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「門の外から室の様子を、見られまいための防禦物ぼうぎょぶつだからで、横へれては目的に合わぬ。ところがこれは逸れている。室の様子がまる見えだ」
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
僕は夫人の両手をって、ひきよせた。恋の抱擁ほうようと見せかけて、夫人をこの危急の際の仮の防禦物ぼうぎょぶつにしなければならなかった。十秒十五秒——。向い合った自動車の窓がスルリと開く。
人造人間殺害事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)