“間々(まゝ)” の例文
唯(たゞ)大地震直後(だいぢしんちよくご)はそれが頗(すこぶ)る頻々(ひんぴん)に起(おこ)り、しかも間々(まゝ)膽(きも)を冷(ひや)す程(ほど)のものも來(く)るから、氣味惡(きみわる)くないとはいひ難(にく)いことであるけれども。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
段々(だん/\)村(むら)が遠退(とほの)いて、お天守(てんしゆ)が寂(さび)しく成(な)ると、可怪(あやし)可恐(おそろし)い事(こと)が間々(まゝ)有(あ)るで、あの船(ふね)も魔(ま)ものが漕(こ)いで焼(や)くと、今(いま)お前様(めえさま)が疑(うたが)はつせえた通(とほ)り……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
好(この)んで見んこと則ち眼の毒なる可し又花の下(もと)は醉人(すゐじん)騷客(さうかく)所狹(ところせまき)まで雜沓(ざつたう)すれば喧嘩(けんくわ)口論間々(まゝ)ありて側杖打るゝ人もあり然るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
序文(じよのぶん)は間々(まゝ)欧文を直訳したかのやうな語法を交へ、一見して伴天連(ばてれん)たる西人(せいじん)の手になつたものだらうと思はれるやうな所があると断り書まで添へたものだ。
隨而小弟にも無異(かはりなく)罷在、當分は宿替(やどがへ)にて獨居いたし、間々(まゝ)夢中には貴丈(あなた)に御逢申上候。偖大變到來仕、誠に紅涙にまみれ、心氣絶々(たえ/″\)に罷成、悲憤の情御察可レ被レ下候。
遺牘 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
大慾は無慾に似たりと云って余り慾張り過ぎまして身を果(はた)す様なる事が間々(まゝ)ございます。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)