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鐵槌
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かなづち
ふりがな文庫
“
鐵槌
(
かなづち
)” の例文
新字:
鉄槌
八五郎が見せてくれた左の耳には、半分ほど打ち込んだ大疊針の頭が光り、側には念入りに
鐵槌
(
かなづち
)
まで投り出してあるではありませんか。
銭形平次捕物控:208 青銭と鍵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
可哀氣
(
かはいげ
)
に、
苦勞
(
くらう
)
で
氣
(
き
)
やみに
煩
(
わづら
)
つて、
帶
(
おび
)
をしめてもゆるむほど、
細々
(
ほそ/″\
)
と
成
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
るものを、
鐵槌
(
かなづち
)
で
打
(
う
)
つやうに、がん/\と、あたまへ
響
(
ひゞ
)
くまで
申
(
まを
)
しましたわ。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「短かい疊針だよ、——
鐵槌
(
かなづち
)
で一氣に打ち込んだのだらう、——耳の中に、そら、鐵の疊針の頭が少し見えるだらう——鬼のやうな奴の
仕業
(
しわざ
)
だ」
銭形平次捕物控:208 青銭と鍵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
淋
(
さみし
)
い、
森
(
しん
)
とした
中
(
なか
)
に
手拍子
(
てびやうし
)
が
揃
(
そろ
)
つて、コツ/\コツ/\と、
鐵槌
(
かなづち
)
の
音
(
おと
)
のするのは、この
小屋
(
こや
)
に
並
(
なら
)
んだ、
一棟
(
ひとむね
)
、
同一
(
おなじ
)
材木納屋
(
ざいもくなや
)
の
中
(
なか
)
で、三
個
(
こ
)
の
石屋
(
いしや
)
が、
石
(
いし
)
を
鑿
(
き
)
るのである。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
鐵槌
(
かなづち
)
で叩いたのでなければ、恐ろしい強力です、——何うして刺したらう——平次はフトそんな事を考へて居りました。
銭形平次捕物控:004 呪ひの銀簪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
エヽそんならコウ
鐵槌
(
かなづち
)
があらば
持
(
も
)
つて
來
(
き
)
て
貸
(
か
)
しねえ。女「オホホ、
鐵
(
かな
)
さいこ
槌
(
づち
)
の
事
(
こと
)
かいな、ソレ
何
(
なん
)
ちふさんすのぢやいな。「イヤあの
箱枕
(
はこまくら
)
を
此柱
(
このはしら
)
へうちつけて
立
(
た
)
ちながら
寢
(
ね
)
るつもりだ。 ...
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
鐵
部首:⾦
21画
槌
漢検準1級
部首:⽊
14画
“鐵”で始まる語句
鐵
鐵瓶
鐵漿
鐵砲
鐵棒
鐵道
鐵檻車
鐵砲玉
鐵鎖
鐵拳