トップ
>
酷
>
よ
ふりがな文庫
“
酷
(
よ
)” の例文
「左は僕の知つてる人に
酷
(
よ
)
く似てる。」などゝ言つて笑ふものも有つた。禮服、勞働の姿で
撮
(
と
)
れて居た。K君は二枚分けて貰つた。
伊豆の旅
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
ほかにも
烏檡
(
おと
)
(『漢書』)、𪂬䖘(揚雄『方言』)など作りあれば、
烏菟
(
おと
)
は疑いなく虎の事でその音たまたま猫の梵名に
酷
(
よ
)
く似たのだ。
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
玉
(
たま
)
や、さう/\、お
前
(
まへ
)
も一
緒
(
しよ
)
に
來
(
く
)
れば
好
(
よ
)
かつたね!
空中
(
くうちゆう
)
には
鼠
(
ねずみ
)
は
居
(
ゐ
)
ないだらうけど、
蝙蝠
(
かうもり
)
なら
捕
(
つか
)
まへられる、それは
鼠
(
ねずみ
)
に
酷
(
よ
)
く
似
(
に
)
てゐるのよ。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
其処に
飾付
(
かざりつけ
)
て在ッた
木像
(
にんぎょう
)
の顔が文三の
欠伸
(
あくび
)
をした
面相
(
かおつき
)
に
酷
(
よ
)
く
肖
(
に
)
ているとか昇の云ッたのが可笑しいといって、お勢が
嬌面
(
かお
)
に袖を
加
(
あ
)
てて、
勾欄
(
てすり
)
におッ
被
(
かぶ
)
さッて笑い出したので
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
然樣
(
さう
)
いふのは散る氣の習が付いて居る人に甚だ
酷
(
よ
)
く肖て居るけれども、實は氣の散る習が付いて居るといふよりも、他の事に氣が凝つて居るのであると云つた方が適切なのである。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
甘味即美味とする幼稚の味覚と、富即幸福とする多数人の考とは、事情が
甚
(
はなは
)
だ
酷
(
よ
)
く
相肖
(
あいに
)
ている。甘味少ければ美味ならずとするのと、貧即ち不幸福とするのとは、甚だ酷く相肖ている。
貧富幸不幸
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「三吉、お前がそんなことをしてるところは、正太に
酷
(
よ
)
く似てるぞや」
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“酷”の意味
《形容動詞》
酷(ひど)い。厳(きび)しい。
(出典:Wiktionary)
酷
常用漢字
中学
部首:⾣
14画
“酷”を含む語句
苛酷
惨酷
残酷
酷似
酷烈
手酷
酷使
慘酷
冷酷
殘酷
小酷
酷待
真一酷
酷薄
峻酷
深酷
酷過
一酷
酷吏
酷熱
...