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連込
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つれこ
ふりがな文庫
“
連込
(
つれこ
)” の例文
そこで
裸体
(
はだか
)
で手を
曳
(
ひ
)
かれて、土間の隅を抜けて、
隣家
(
となり
)
へ
連込
(
つれこ
)
まれる時分には、
鳶
(
とび
)
が鳴いて、遠くで大勢の人声、
祭礼
(
まつり
)
の
太鼓
(
たいこ
)
が聞えました。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
毎夜
(
まいよ
)
泊
(
とま
)
りの
客
(
きやく
)
を
連込
(
つれこ
)
む
本所
(
ほんじよ
)
の
河岸
(
かし
)
の
宿屋
(
やどや
)
を
出
(
で
)
て、
電車通
(
でんしやどほり
)
でその
客
(
きやく
)
とわかれ、
道子
(
みちこ
)
は
三
(
み
)
ノ
輪
(
わ
)
の
裏通
(
うらどほ
)
りにあるアパートへ
帰
(
かへ
)
つて
来
(
く
)
ると、
窓
(
まど
)
の
下
(
した
)
は
隣
(
となり
)
の
寺
(
てら
)
の
墓地
(
ぼち
)
になつてゐる
木
(
こ
)
の
間
(
ま
)
から
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
地方
(
ちはう
)
でも
其界隈
(
そのかいわい
)
は、
封建
(
ほうけん
)
の
頃
(
ころ
)
極
(
きは
)
めて
風
(
ふう
)
の
惡
(
わる
)
い
士町
(
さむらひまち
)
で、
妙齡
(
めうれい
)
の
婦人
(
ふじん
)
の
此處
(
こゝ
)
へ
連込
(
つれこ
)
まれたもの、また
通懸
(
とほりかゝ
)
つたもの、
況
(
ま
)
して
腰元妾奉公
(
こしもとめかけぼうこう
)
になど
行
(
い
)
つたものの
生
(
い
)
きて
歸
(
かへ
)
つた
例
(
ためし
)
はない、とあとで
聞
(
き
)
いた。
怪談女の輪
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
昨日
芳沢
(
よしざわ
)
旅館の
帰道
(
かえりみち
)
だわ。
新橋
(
しんばし
)
のガードの下であるお客様に
逢
(
あ
)
ったのよ。
御飯
(
ごはん
)
にさそわれて、銀座の裏通のおでん屋へ行ったから、帰りにデパートへ
連込
(
つれこ
)
んで何か買ってもらおうと思ってさ。
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
連
常用漢字
小4
部首:⾡
10画
込
常用漢字
中学
部首:⾡
5画
“連込”で始まる語句
連込茶屋