“つれこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
連子45.5%
連込36.4%
伴子9.1%
連児9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
表向は長男で、実は光子の連子つれこになる為年ためとしが丁年になった時、多年秘密の父から光子の手許てもとに送られていた教育費が途絶えた。約束の年限が終ったばかりではない。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
毎夜まいよとまりのきやく連込つれこ本所ほんじよ河岸かし宿屋やどやて、電車通でんしやどほりでそのきやくとわかれ、道子みちこ裏通うらどほりにあるアパートへかへつてると、まどしたとなりてら墓地ぼちになつてゐるから
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
あんな年の違つた女と結婚するのは決して貴方あなたの幸ひでない。屹度きつと貴方あなたくるしめる日がある。其れから、あのアルマンを今日けふまで自分の妹だと言つて居たが、実は自分の伴子つれこです。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
越えて三歳みッつになる時、母親は蠣殻町かきがらちょう贔屓客ひいききゃくに、連児つれこは承知の上落籍ひかされて、浜町に妾宅を構えると、二年が間、蝶吉は、乳母おんば日傘で、かあちゃん、かあちゃんと言えるようになった。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)