速度そくど)” の例文
列車れっしゃは、くまと自分とを真暗まっくらやみの貨車かしゃの中にとじこめたまま、なにも知らずに、どんどんとはしっている。少し速度そくどがゆるんできたようだ。
くまと車掌 (新字新仮名) / 木内高音(著)
兩者りようしやともに震原しんげんから同時どうじ出發しゆつぱつし、おなみちとほつてるのであるけれども、初期微動しよきびどう速度そくどだいに、主要動しゆようどうはそれがしようなるために前後ぜんご到着とうちやくすることになるのである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
その動力どうりよく第一だいいち大齒輪だいしりんおよび、第二だいに齒輪車しりんしやうつり、同時どうじ吸鍔桿ピストン上下じやうかし、曲肱クンク活動くわつどうにもとまらず、かくてその動力どうりよくだい三十七番目ばんめ齒輪車しりんしやおよころには、その廻轉くわいてん速度そくどと、實力じつりよくとは
私の言葉ことば速度そくどつかれたつまの心をうごかした。
美しい家 (新字旧仮名) / 横光利一(著)
川をわたってからやく二マイルのところがれい難所なんしょなのだ。機関士きかんしも、十分じゅうぶん速度そくどおとしはするが、後部こうぶのブレーキは、どうしてもまかなければならないことになっている。
くまと車掌 (新字新仮名) / 木内高音(著)