トップ
>
転
>
か
ふりがな文庫
“
転
(
か
)” の例文
旧字:
轉
彼は細君が髭の存在を認めたことが分ると、早速向きを
転
(
か
)
えて、二度と髭に触らせない様に、蒲団を被って、グウグウ
空鼾
(
そらいびき
)
をかき出したものだ。
一人二役
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
五郎次は槍を繰り出す暇がなく、ふいに身を向き
転
(
か
)
えると石突きの方で、小次郎の
襟
(
えり
)
がみの辺りを
撲
(
なぐ
)
り下ろした。
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
日射
(
ひざし
)
もそこばかりはものの
朦朧
(
もうろう
)
として
淀
(
よど
)
むあたりに、——
微
(
そよ
)
との風もない折から、根なしに浮いた板ながら
真直
(
まっすぐ
)
に立っていた白い御幣が、スースーと少しずつ位置を
転
(
か
)
えて
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
どおーンと突き当ったのはいいが
拳固
(
げんこ
)
を
振
(
ふ
)
り
下
(
お
)
ろすところを、ヒラリと
転
(
か
)
わされて
間諜座事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それにも拘らず、彼は背筋がぞっとした。そして何か差迫った、恐ろしい危険に脅やかされているような気がして、いきなりナイフを逆手に持ち、懐中電燈を点けながら素早く身を
転
(
か
)
わした。
空家
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
▼ もっと見る
浪子が病みて地を
転
(
か
)
えしより、武男は帰京するごとに母の
機嫌
(
きげん
)
の次第に
悪
(
あ
)
しく、伝染の恐れあればなるべく逗子には遠ざかれとまで戒められ、さまざまの壁訴訟の果ては
昂
(
こう
)
じて
実家
(
さと
)
の
悪口
(
わるくち
)
となり
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
スースーと少しづゝ位置を
転
(
か
)
へて、夢のやうに一
寸
(
すん
)
二寸づゝ動きはじめた。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
舳
(
みよし
)
と
艫
(
とも
)
へ、二人はアッと
飛退
(
とびの
)
いた。紫玉は欄干に
縋
(
すが
)
って身を
転
(
か
)
わす。
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
舳
(
みよし
)
と
艫
(
とも
)
へ、二人はアツと
飛退
(
とびの
)
いた。紫玉は
欄干
(
らんかん
)
に
縋
(
すが
)
つて身を
転
(
か
)
はす。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
転
常用漢字
小3
部首:⾞
11画
“転”を含む語句
転覆
移転
転々
寝転
転倒
転生
廻転
回転
運転手
突転
一等運転士
転寝
自転車
輾転
有為転変
転輾
化転
転手古舞
寐転
宛転
...