トップ
>
蹴
>
しゅう
ふりがな文庫
“
蹴
(
しゅう
)” の例文
「なにまたすぐ出て来るよ」来太はむぞうさに一
蹴
(
しゅう
)
した、「……ときに杉浦君はどうしました、まだここにいるんでしょう?」
花咲かぬリラ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「……ち、畜生っ」と起きあがってくるのを、二度目の靴先が、さらに一
蹴
(
しゅう
)
を与えると、亭主の影の見失われた
溝
(
どぶ
)
から黒い
泥飛沫
(
どろしぶき
)
がたかくあがった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「断乎として山城の案を一
蹴
(
しゅう
)
し、従前どおり伊豆屋伍兵衛を引き立てて然るべく存ずるが、越前どの、
御高意如何
(
ごこういいかが
)
?」
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
外部より見れば、さほどに苦心もなく一
蹴
(
しゅう
)
してルビコン河を越えたらしく見られるも、今もなお歴史上の
分岐点
(
わかれめ
)
として
謡
(
うた
)
われているほど彼の苦心の跡が世界の人心に
印
(
いん
)
してある。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
と先ず一
蹴
(
しゅう
)
した。それぐらいの見識はあるのが当り前だ。
求婚三銃士
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
とイバンスはケートのことばを一
蹴
(
しゅう
)
した。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
とみるや、ひらり一
蹴
(
しゅう
)
!
旗本退屈男:03 第三話 後の旗本退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
すこし庄左衛門の持ちかけ方が、父や妹を喜ばせようとし過ぎて、誇大でもあったせいか、よけいに反感を買って、手きびしくこう一
蹴
(
しゅう
)
されてしまった。
濞かみ浪人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
殿を、正しい者と、信じて、お愛しになるならば、側近の
誹
(
そし
)
りや
隔
(
へだ
)
ても、なぜ、一
蹴
(
しゅう
)
してはくださらぬか。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
高
(
こう
)
ノ
師泰
(
もろやす
)
、
首藤通経
(
すどうみちつね
)
らが先陣していた。午ごろ、そこの敵も一
蹴
(
しゅう
)
し去った。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし、蒋はこのところ、女色と酒にすさみきり、相手が相手だったせいもあろうが、たちまち
脾腹
(
ひばら
)
に
雷霆
(
らいてい
)
の一
拳
(
けん
)
は食うし、
額
(
ひたい
)
にも一
蹴
(
しゅう
)
をうけてよろめき、見かけほどもなく、その精彩を欠いていた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
兵庫の一
蹴
(
しゅう
)
に会うと、さなきだに気負い立っている五名は
夕顔の門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
蹴
常用漢字
中学
部首:⾜
19画
“蹴”を含む語句
蹴倒
蹴飛
蹴上
蹴球
一蹴
蹴立
蹴返
蹴躓
蹴合
蹴開
蹴起
足蹴
蹴出
蹴落
蹴鞠
蹴散
蹴込
蹴破
蹴爪
蹴放
...