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贈
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おくり
ふりがな文庫
“
贈
(
おくり
)” の例文
白く輝く
鸚鵡
(
おうむ
)
の
釵
(
かんざし
)
——
何某
(
なにがし
)
の伯爵が心を
籠
(
こ
)
めた
贈
(
おくり
)
ものとて、人は知つて、(伯爵)と
称
(
とな
)
ふる其の釵を抜いて、
脚
(
あし
)
を返して、
喫掛
(
のみか
)
けた
火皿
(
ひざら
)
の
脂
(
やに
)
を
浚
(
さら
)
つた。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
さてそんならその
贈
(
おくり
)
ものばかりで、人の自由になるかと云うと、そうではない。好きな人にでなくては
靡
(
なび
)
かない。
世界漫遊
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ユリウス・ダビット
(著)
代助が真珠の指輪を此女に
贈
(
おくり
)
ものにする時、平岡は此時計を妻に買つて
遣
(
や
)
つたのである。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
述
(
のべ
)
村方感應院と申す
山伏
(
やまぶし
)
が昨今
病死
(
びやうし
)
し其
弟子
(
でし
)
當
(
たう
)
十四歳なる者五ヶ年間
諸國修行
(
しよこくしゆぎやう
)
の願にて昨日出立につき村中よりせん
別
(
べつ
)
に
遣
(
つかは
)
したる金子は八兩貳
歩
(
ぶ
)
あり此品々も
跡々
(
あと/\
)
より
贈
(
おくり
)
し
物
(
もの
)
なり幼年にて
多分
(
たぶん
)
の金子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
灰皿にも用いよう。が
希
(
ねがわ
)
くば、
竜涎
(
りゅうぜん
)
、
蘆薈
(
ろかい
)
、
留奇
(
とめき
)
の名香。
緑玉
(
エメラルド
)
、真珠、
紅玉
(
ルビイ
)
を
装
(
も
)
らせたい。
某国
(
なにがし
)
——公使の、その
一品
(
ひとしな
)
を
贈
(
おくり
)
ものに使ってから、相伝えて、外国の註文が少くない。
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
鬢
(
びん
)
の
後毛
(
おくれげ
)
を掻いたついでに、
白金
(
プラチナ
)
の
高彫
(
たかぼり
)
の、翼に
金剛石
(
ダイヤ
)
を
鏤
(
ちりば
)
め、目には
血膸玉
(
スルウドストン
)
、
嘴
(
くちばし
)
と爪に
緑宝玉
(
エメラルド
)
の
象嵌
(
ぞうがん
)
した、白く輝く
鸚鵡
(
おうむ
)
の
釵
(
かんざし
)
——
何某
(
なにがし
)
の伯爵が心を籠めた
贈
(
おくり
)
ものとて、人は知って
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
贈
常用漢字
中学
部首:⾙
18画
“贈”を含む語句
贈物
寄贈
贈答
贈賄
贈呈
贈品
贈遺
贈主
贈称
飲醼贈遺
古嶹所贈
音問贈遺
降誕祭贈物
贈隣女
贈言
贈官
贈子規
贈号
贈二品
贈与
...