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貧
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まずし
ふりがな文庫
“
貧
(
まずし
)” の例文
家
貧
(
まずし
)
うして良妻を
懐
(
おも
)
い、時艱にして良相を
懐
(
おも
)
う。徳川
末世
(
まつせ
)
の
晁錯
(
ちょうそ
)
たる水野越前守は、
廃蟄
(
はいちつ
)
後、
未
(
いま
)
だ十箇月ならざるに、再び起って加判列の上席に坐しぬ。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
珠運
(
しゅうん
)
素
(
もと
)
より
貧
(
まずし
)
きには
馴
(
な
)
れても、
加茂川
(
かもがわ
)
の水柔らかなる所に
生長
(
おいたち
)
て
初
(
はじめ
)
て野越え山越えのつらきを覚えし
草枕
(
くさまくら
)
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
場末の湿地で、
藁屋
(
わらや
)
の
侘
(
わび
)
しい
処
(
ところ
)
だから、塘堤一杯の月影も、
破窓
(
やれまど
)
をさす
貧
(
まずし
)
い台所の棚の明るい
趣
(
おもむき
)
がある。
光籃
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
浮洲には一面
蘆
(
あし
)
が茂っていて汐の引いた時には雨の日なぞにも本所
辺
(
へん
)
の
貧
(
まずし
)
い女たちが
蜆
(
しじみ
)
を取りに出て来たものであるが今では石垣を築いた埋立地になってしまったので
夏の町
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
自分はどうにかして旧恩に報いなくてはならない。自分の邸宅には
空室
(
くうしつ
)
が多い。どうぞそこへ移って来て、
我家
(
わがいえ
)
に住む如くに住んでもらいたい。自分は
貧
(
まずし
)
いが、
日々
(
にちにち
)
の生計には余裕がある。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
しらみてふ虫などもはひぬべくおもふばかりなり、かたちはかく
貧
(
まずし
)
くみゆれど
其
(
その
)
心のみやびこそいといとしたはしけれ、おのれは富貴の身にして
大厦
(
たいか
)
高堂に居て何ひとつたらざることなけれど
曙覧の歌
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
“貧”の意味
《名詞》
(ひん) 貧しいこと。貧乏。
(ひん) 欠乏すること。不足すること。
(出典:Wiktionary)
貧
常用漢字
小5
部首:⾙
11画
“貧”を含む語句
貧乏
貧乏徳利
貧者
貧乏人
貧窮
貧弱
脳貧血
貧乏動
貧乏世帶
貧乏籤
貧苦
貧相
貧窶
貧乏臭
貧乏神
貧道
貧乏揺
貧窮者
素寒貧
貧民窟
...