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行蔵
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こうぞう
ふりがな文庫
“
行蔵
(
こうぞう
)” の例文
安房守昌幸は軍師としては当代ならぶ者なしという評をもっていたが、その
行蔵
(
こうぞう
)
にはかんばしからぬ多くの過去がある。
日本婦道記:忍緒
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
平生の知己に対して進退
行蔵
(
こうぞう
)
を公明にする態度は
間然
(
かんぜん
)
する処なく、我々後進は余り
鄭重
(
ていちょう
)
過ぎる通告に痛み入ったが、近い社員の解職は一片の葉書の通告で済まし
三十年前の島田沼南
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
行蔵
(
こうぞう
)
は我に存す、
毀誉
(
きよ
)
は他人の主張、我に
与
(
あず
)
からず我に関せずと
存
(
ぞんじ
)
候
(
そうろう
)
。
各人
(
かくじん
)
へ
御示
(
おしめし
)
御座
(
ござ
)
候
(
そうろう
)
とも
毛頭
(
もうとう
)
異存
(
いぞん
)
無之
(
これなく
)
候
(
そうろう
)
。
御
(
おん
)
差越之
(
さしこしの
)
御草稿
(
ごそうこう
)
は
拝受
(
はいじゅ
)
いたし
度
(
たく
)
、
御許容
(
ごきょよう
)
可被下
(
くださるべく
)
候也
(
そうろう
)
。
瘠我慢の説:03 書簡
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
、
勝海舟
、
榎本武揚
(著)
いわれは、久しく
切所
(
せっしょ
)
に
引籠
(
ひきこも
)
って
行蔵
(
こうぞう
)
をつつみ、
手策
(
てだて
)
のなかりし柴田めも、いまみずから
牢砦
(
ろうさい
)
を出で、勝ちに
驕
(
おご
)
って遠く陣を張れるは、まさに、勝家が運の尽きよ。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
故友に於ては最も
王達善
(
おうたつぜん
)
を
親
(
したし
)
む。故に其の
寄
二
王助教達善
一
おうじょきょうたつぜんによす
の長詩の前半、自己の感慨
行蔵
(
こうぞう
)
を
叙
(
じょ
)
して
忌
(
い
)
まず、道衍自伝として
看
(
み
)
る可し。詩に曰く
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
昼寐せん
行蔵
(
こうぞう
)
すべて意のまゝに
七百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
「……進藤主計を裁くにはここまでやる必要があるのだ、彼を容赦してはならぬ、有ゆる
行蔵
(
こうぞう
)
を糾明し、為した事の
隅
(
すみ
)
ずみを
剔抉
(
てっけつ
)
して徹底的に断罪しなければならぬのだ」
晩秋
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
が、紅葉は早くも孤立の力なきを知って、初めから百名以上の応援隊を率いて起ち、固く結束して団体的に文壇を開拓し、進退
行蔵
(
こうぞう
)
を
総
(
すべ
)
て
侶
(
とも
)
にして自家の勢力を扶植した。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
一切の
行蔵
(
こうぞう
)
寒にある思ひ
六百句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
“行蔵”の意味
《名詞》
世に出て活躍することと隠遁すること。
(出典:Wiktionary)
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
蔵
常用漢字
小6
部首:⾋
15画
“行”で始まる語句
行
行燈
行方
行李
行衛
行灯
行脚
行水
行者
行末