“手策”の読み方と例文
読み方割合
てだて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よくにつりこまれて、草芝くさしばの上へあらたまり、おとといの真夜中まよなか呂宋兵衛るそんべえ手策てだてをつくして従僧じゅうそうふたりをあやめ、ひとりの主僧しゅそうをいけどってきて
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いわれは、久しく切所せっしょ引籠ひきこもって行蔵こうぞうをつつみ、手策てだてのなかりし柴田めも、いまみずから牢砦ろうさいを出で、勝ちにおごって遠く陣を張れるは、まさに、勝家が運の尽きよ。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「何か、よいお手策てだてがありましょうか。ともあれ、二人のいのちは、めい旦夕たんせきと思わねばなりませんが」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)